@article{oai:geitan.repo.nii.ac.jp:00001308, author = {大橋, 絵理 and Ohashi, Eri}, journal = {大分県立芸術文化短期大学研究紀要}, month = {Jan}, note = {P(論文), フローベール作品では、中心的とはいえないまでも、動物がある種の示唆を与えている場合が多い。例えば、『ボヴァリー夫人』では、エンマと犬の森の中の散歩の場面で、彼女の日常の生への欝屈や虚無感が、犬のぐるぐると果てしなくまわる円形の動作によって見事に表現されている。また、フローベールの妄執的な作品ともいえる『聖アントワーヌの誘惑』には、アントワーヌを堕落へと引き込もうとする様々な幻想の動物が見られる。ただ、これらの作品では、動物は主人公の心情に深く関わってはいるが、あくまで付随的な要素でしかない。しかし、完成に至ったフローベールの最後の作品である『三つの物語』の中の『純な心』では、動物の存在が強烈に提示され、女中フェリシテの人物形成の本質に密接に関わってきている。つまり、『純な心』は、動物の関与なくしては物語として成立しえないのである。本稿では、フローベールにとっての動物の存在意義を探りつつ、草稿をとおして、『純な心』の主人公との関係においての動物の表象性を分析していく。}, pages = {1--13}, title = {『純な心』 : 表象としての動物}, volume = {42}, year = {2005}, yomi = {オオハシ, エリ} }