@article{oai:geitan.repo.nii.ac.jp:00000396, author = {高橋, 正臣 and 松尾, 英一 and Takahashi, M. and Matsuo, E.}, journal = {大分県立芸術短期大学研究紀要}, month = {Oct}, note = {P(論文), 本研究においては、次の諸問題をとりあげた。1)知能とmusical talentとの関連性。2)特に複雑な、形態的な複合音としての刺戟音の高低弁別と、知能下部因子との関連。3)高低弁別の学習効果について。結果は以下の如くであった。(1)知能とmusical talentとの間には本質的な共通性があり、musical talentは知能から全く独立した存在ではあり得ない。(2)知能の下部因子の中、「言語因子」がmusical talentと最も密接な関連を有し、「空間因子」、「数因子」がこれに続く。(3)musical talentの下部因子の中、知能と最も密接な関連を持つのは「高低弁別」である。逆に最も関連の少ないのは、「協和音」及び「鑑賞」である。(4)高低弁別において、刺戟音が単純な純音の場合、知能と高低弁別力との間にはかなり高い相関がみられたが、刺戟音が複雑化、形態化した場合でもやはり、かなりの相関がみられる。(5)単純な純音としての単音間の、いわゆる感性的な高低弁別における学習効果は認められないといわれて来たが、複雑な複合音としての形態音の高低弁別においては、一定の条件が満足きれれば、学習効果は生じると思われる。即ち、musical talentは高低弁別を規定する欠くべからざる要因ではあるが、学習効果の発生はそのmusical talentによつて蓄積された潜在学習が、一定の限界水準を超えたmusical abilityとして作用する場合に可能である。(6)一定の水準を超えたmusical abilityを有するものにおいては、知能上位群は下位群より上記の学習効果は大である。本研究では、高低弁別、特に音程の大少の比較弁別において、刺戟音の形態的布置が弁別に如何なる影響を与えるかを刺戟音の形態的布置の類型に基いて検討してみた。結果は以下の如くであつた。(1)刺戟音の形態的布置、即ち刺戟音の提示される方向規則性の類型によつて高低弁別上にも差異が認められる。従つて刺戟音の形態的布置は、高低弁別上、大きな規定条件といえる。規定条件の特性は第6表の通りである。(2)高低弁別において、形態的布置と共に、従来の諸研究と同様に本研究においても、要因として、「音域」が作用していることが認められた。刺戟音の形態的布置及び音域のいずれが優先するかについては、今後の研究にまたねばならない。}, pages = {61--78}, title = {Pitch Discriminationに関する研究(1,2) : musical talent,特にpitch discriminationと知的要因との関連について : 刺戟音の布置がpitch discriminationに与える影響について}, volume = {2}, year = {1963} }