@article{oai:geitan.repo.nii.ac.jp:00000561, author = {藤本, 猛 and Fujimoto, T.}, journal = {研究紀要}, month = {Mar}, note = {P(論文), ニューヨークの高級工芸品を取扱っている著名なる店で近時北欧製品が圧倒的に多く,その中でスエーデンのグスタフスペルグ,コペンハーゲンのサクソボーの作品は申合せたようにマット釉の炻器が大部分でその薄手な成型技術や,あざやかな落ちついた釉薬は同じ炻器である陶管材料でできたものとはとうてい思われない。締焼きのできるその焼成温度は見かけより低く色もあざやかに出るので炻器の産地をもつ我が国で今までどうしてこの様なスタイルが生れなかったか不思議に思われる。我が国では各地に炻器の材料を多く産していて代表的なものは三重県四日市市,滋賀県信楽町,岡山県伊部,愛知県常滑市などがある。炻器といえば粗雑な焼物と思われがちだが常滑市では昔から土管の町といわれる程陶管や陶瓶を多量に産して来たが締焼きされた甕類は吸水性がなく堅牢で実用価値に富んでいた。我が国の地方材質中特に炻器類は各地に多量に産しているが,現在北米市場あるいは我が国市場に於ても雄飛する北欧の高級炻器類を見れば優秀なる製陶技術,材質を持ちながらこの面の用途開拓が全く進められていないことは残念なことである。特に各地に産する茶器を中心とした工芸品は地風や色調が美しく精密なテキスチャーを持った地方材質と思われる。ここに紹介する調味料入れは炻器の精密なテキスチャーを生かし近代生活に適した輸出製品としてデザインを試みた日本地方伝統技術の近代化に伴うデザインと試作の一品目である。}, pages = {27--32}, title = {テーブルウェアーの意匠改善並びに試作研究 : 炻器の調味料入}, volume = {14}, year = {1977} }